小さな 園芸館 
 小さな園芸館 > 植物 > 球根植物 > 球根の植え方
球根の植え方
球根植物 球根とは 球根の植え方 索引【写真】 索引【五十音順】 小さな園芸館
   球根を植える時期
球根にはそれぞれ「植えるのに適した」時期がある。
購入した時のラベルなどで確認する。
ラベルには栽培方法なども記載されているので、熟読してから大切に保管しておく。
球根の植える時期には、主に3種類の適期がある。
  「夏植え球根」
  「秋植え球根」
  「春植え球根」
「夏植え球根」を「秋植え球根」に含め2つに分類することもよくある。
自生地に近い環境が適期とされる。
「春植え球根」
春に植えて、夏〜秋に花を咲かせ、冬に地上部が枯れて休眠する。
生育に適正な温度があれば、冬の間も生育する。
耐寒性の弱い種類が多く、霜にあたると傷むので、通常は堀り上げて貯蔵する。
中南米、熱帯アジア、アフリカなどの熱帯・亜熱帯地方原産のものが多い。
春植え球根の『植え付け時期』
 【4月 〜 5月】
八重桜が咲く頃になった春からが適期とされる。
寒さに弱いので、新芽が出てから霜に当てないように気をつける。
あまり植え付け時期が遅れると花が咲かなくなる。
春植え球根の『種類』
アマリリス、カラー、カンナ、グラジオラス、グロリオサ、ゼフィランサス、ダリア、クルクマ、など。
「夏植え球根」
夏に植えてから、
秋に花茎を伸ばして花を咲かせ、
花後に葉を伸ばして冬を越し、
春の終わりに地上部が枯れて休眠する。
生育条件が似ている「秋植え球根」として扱われることもあるが、生育を開始する時期が早く、植え付け時期が遅れると花が咲かなくなる。
夏植え球根の『植え付け時期』
 【8月 〜 9月】
夏植え球根の『種類』
コルチカム、サフラン、リコリス、など。
「秋植え球根」
秋に植えてから、
土の中で寒い冬を過ごし、
春から初夏かけて生育して花を咲かせる。
夏になると地上部が枯れて休眠する。
主に欧州、南アフリカ(ケープ地方)原産のものが多い。
冬の低温を経験しないと、開花しない。
しかし、南アフリカ原産のものは寒すぎないようにする。
関東地方では一般的に10月頃に植える。
秋植え球根の『植え付け時期』
 【10月 〜 12月】
秋植え球根の種類
アイリス、アネモネ、アルストロメリア、クロッカス、スイセンチューリップ、ヒアシンス、フリージア、ムスカリユリ、など。
 球根の植え方
植える場所
水はけのよい場所。
レンガなどで囲いをして、土を高くしたりする。
花が咲くまで寂しいので、ビオラなどを植えることがよく行われている。
小さな草花なら一緒に植えても生育に問題ない。
用土 (庭植え)
土をよく耕してピートモスなどを混ぜてなじませる。
球根は養分を持っているので、植え付け時の肥料は少なめでもよい。
球根を植える深さ
球根を植える深さは「球根の大きさの3倍の深さ」が基本。
間隔も球根が3個入る広さが基本。
球根により異なる場合もある。
大きく生長するカンナやダリアなどは1mくらい間隔をあける。
球根の品種により植え方が異なる
種類により植え方が異なることがある。
購入時のラベルなどで確認する。
ヒガンバナ科のものは、上下を間違えないようにする。
→ とんがっている方から芽が出るので、そちらを上にする。
その他
1年以上前に購入した古い球根は、芽が出ないこともあるので、必ず購入年に植えるようにする。
秋植え球根などは、時期が遅れても12月までなら十分に育つ。
 球根の鉢植え用土
球根植物には、「鉢植えでしか育てることしか出来ないもの」、「鉢植えも庭植えも出来るもの」、さらに庭植えでは休眠期に球根を掘り上げる必要があるもの、などがある。
植物の種類により、若干好みの用土が異なるが、基本的な鉢植え用土は以下の通り。
鉢植え球根の基本用土
  7: 赤玉土(小粒)
  3: 腐葉土
適量: 緩効性化成肥料
鉢植え球根の用土の例 「水はけを重視したもの」
  4: 赤玉土(小粒)
  3: 軽石(小粒)
  3: 硬質鹿沼土(小粒)
適量: 緩効性化成肥料
小さな園芸館
 花の写真一覧
 植物の索引一覧
 球根の植物
 剪定の基本
 水やりの基本
 用土の基本
 肥料の基本
 園芸用語 
 
 季節の花
 早春に咲く花
 春に咲く花
 初夏に咲く花
 夏に咲く花
 秋に咲く花
 冬に咲く花
 
 年間の花こよみ
 1月に咲く花
 2月に咲く花
 3月に咲く花
 4月に咲く花
 5月に咲く花
 6月に咲く花
 7月に咲く花
 8月に咲く花
 9月に咲く花
 10月に咲く花
 11月に咲く花
 12月に咲く花
 
 花の色
 白い色の花
 赤い色の花
 青い色の花
 黄色い色の花
 紫色の花
 ピンク色の花
 オレンジ色の花
 
 年間の園芸作業
 1月の園芸作業
 2月の園芸作業
 3月の園芸作業
 4月の園芸作業
 5月の園芸作業
 6月の園芸作業
 7月の園芸作業
 8月の園芸作業
 9月の園芸作業
 10月の園芸作業
 11月の園芸作業
 12月の園芸作業
 剪 定
 剪定の種類
 剪定の時期
 不要枝の剪定
 木の特性
 花木の剪定
 実樹の剪定
 剪定の目的
 
  品種別「球根の植え方」の ポイント
チューリップ | ムスカリ | アリウム
球根のとがった方を上にする。
とがった方から葉が出るので、方向を間違えると生育が悪くなる。
冬の間も水を与える。
 ⇒チューリップの植え付け方
クロッカス | フリージア | アイリス
球根の様々な場所から芽が出るので、特に上下を気にしなくてもよい。
香りのよい球根の一群。
スイセン | スノードロップ
球根の上下に注意して、芽の出る細い方を必ず上にして植える。
メモ
春咲きの品種。
咲く順番は、クロッカス → チューリップ → スイセン。
アッツザクラ
球根の上下に注意して、球根が隠れるくらいに軽く土をかぶせる。
鉢植えする場合は、7号鉢に6つほどの球根を均等に植える。
1ヵ月ほどで花が咲く。
アッツザクラは群生させるのが一般的で美しい。
ダリア
球根を横に置き、10cmほど土をかぶせる。
鉢植えの場合は、芽が出る所が鉢の中央になるようにする。
小さなサツマイモの様な形をしていて、細い方の片側に芽が出てくる。
グラジオラス
芽の出る方を上にして、10cmほど土をかぶせる。
複数植える場合は、球根1個分ほどの間隔を空ける。
小さなサツマイモの様な形をしていて、細い方の片側に芽が出てくる。
  容器栽培のポイント
寒さに弱い品種は、場所の移動が容易な容器栽培が適している。
寒さに弱い品種のものは、霜の当たらない戸外に置く。
また、天候により移動も容易。
容器栽培の場合は、少し浅植えになってもよい。
ビオラなどの草花と一緒に植えてもよい。
容器栽培が適している品種
フリージア、オーニソガラム・ダビウム(オレンジ色)、ラケナリアなど
寒さに弱い南アフリカ原産のものなど。
植える時に、あまり球根の上下を気にしなくてもよい。
球根に適した栽培の器
根が伸びるので、深さのあるもの。
大きさは、球根の数や置き場所などにより、好みで決める。
基本的には球根に蓄えられた養分で成長するので、びっしり植えても成長はするが、ある程度ゆったり植えたほうが風通がよくなり、見た目もよい。
用 土
水はけのよいもの。
用土の一例
7: 赤玉土
3: 腐葉土
適量: 緩効性化成肥料
水やり
表土が乾いたら、たっぷり水やりする。
冬でも水やりをおこなう。
寒い時には控えめにして、なるべく暖かい時に与えるようにする。
肥 料
通常、基肥だけでよい。
春になり、気候が暖かくなったり、芽が出始めたら、液体肥料を1回〜2回与えてもよい。
メモ
根が生えてからは、移植しないようにする。
 
 年間のこよみ
 1月のこよみ
 2月のこよみ
 3月のこよみ
 4月のこよみ
 5月のこよみ
 6月のこよみ
 7月のこよみ
 8月のこよみ
 9月のこよみ
 10月のこよみ
 11月のこよみ
 12月のこよみ
 
HOMEページ「小さな園芸館」
球根植物 球根とは 球根の植え方 索引【写真】 索引【五十音順】 小さな園芸館
TOP「球根の植え方」
 当ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断使用はご遠慮ください。
(c) 2006 A Pretty Garden ALL Rights Reserved.