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ツバキ 〔椿〕 
写真「ツバキ〔椿〕の花」 写真「ツバキ〔椿〕の花」 写真「ツバキ〔椿〕の花」
ツバキの別名
カメリア
〔Camellia〕
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 ツバキ〔椿〕 栽培のポイント
日あたりを好む。
日本の気候によく合いよく育つ。
天敵は「チャドクガ」という毛虫。
チャドクガという毒をもつ毛虫が大量発生すると、葉を全部食いつくされ、枯れる恐れがある。
 ツバキ〔椿〕 の 栽培
ツバキは日本原産の品種やその改良品種が多いので、日本の気候によく適している。
新しい品種のものは、性質が不安定なものがあり、栽培がやや難しいものもある。
栽培場所
日当たりを好む。
幼木のうちは日陰でもよいが、成木は日向がよい。
日陰では、花つきが悪くなったり、葉が生えなかったりする。
植栽範囲は、東北 ~ 沖縄。
ツバキの剪定
 ツバキは剪定をしなくてもなんとなく樹形が整うこともあるが、だらしない感じになる。
 また、放任すると庭木としては大きく育ちぎることもあるので、ツバキ栽培に剪定は不可欠な作業となる。
きれいに剪定された椿の木はセンスよく感じられる。
ツバキは強剪定が可能
 適期であれば、ツバキは強剪定可能で、どこで切っても芽が出てくる。
栄養不良や弱った木は、太い枝を剪定したことにより枯れこむこともある。
葉の上で切るのが剪定の基本。
強く切り戻しすると、勢いのある強い枝が伸びてくる。
葉を茂らせるには、全体ほ軽く切り揃えて整える。
 混み合った枝や、樹形をみだすような枝は元から切り整理する。
2センチ以上の太い枝を切った時は、念のため切口に「癒合剤」(ゆごうざい)を塗って切口を保護する。
「癒合剤」は木工ボンドなどでも代用できる。
剪定時期
【3月 ~ 4月初旬】 花後
花の咲き終わりが剪定の適期。
ほとんどのツバキは、9月頃に次の花芽が作られるので、それ以降は切らない様に注意する。
来年の花をあきらめるのなら、以降も剪定可能。
強剪定は6月くらいまでに済ます。
花芽のできる時期
ツバキは、春から伸びた枝に花芽を作る性質がある。
6月から7月頃から花芽が作られ、多くのツバキは9月頃までには花芽が出来る。
花後を過ぎてから剪定すると、花が咲かなくなる。
水やり
鉢植えの水やりは、表土が乾いたら、たっぷり与える。
比較的水切れには強いが、葉が厚くしっかりしているため、深刻な水切れのサインも現れにくいので注意する。
肥 料
花後から秋にかけて、化成肥料を少量施す。
栄養を与えると花つきがよくなる。
庭植えの場合は、環境がよければ特に与えなくてもよい。
肥料の目安
容器栽培
【2月中旬 から 6月】
【9月 から 10月】
緩効性化成肥料を月に1回程度与える
庭植え
【2月】
【9月】
緩効性有機肥料を株元に与える
 ツバキ〔椿〕の植え付け・植え替え
植え付ける場所
日当たりのよい場所。
半日以上日が当たる場所。
日当たりがよい方がよく成長し、花を沢山咲かせる。
日本原種に近い品種ならば、日当たりが悪くてもそれなりに育つが、花つきが悪くなる。
原産地が温暖な気候であったツバキは、霜にあてないようにする。
寒くなったら室内に取り込む。
(最初から鉢植えにするのが望ましい。)
鉢の大きさ
 一回り大きな鉢に植えると、根を伸ばしてより大きく成長することが出来る。
 鉢が大き過ぎると、成長することに養分を取られ、花が咲きにくくなる。
鉢植えから庭に植えつけると、3年から4年ほど花が咲かないこともある。
鉢植え用土
水はけのよい用土を好む。
培養土に赤玉土を3割ほど入れたものなどを使用する。
赤玉土は水はけをよくする。
【鉢植え用土の例】
5: 赤玉土(中粒)
5: 鹿沼土(中粒)
植え付けの適期
【3月 ~ 4月】
鉢植え栽培では、2回りほど大きな鉢に植え替えると、よく成長する。
 ツバキ〔椿〕 の 挿し木
挿し木
挿し木の手順
1) 芽がついている枝を約8cm長さに切る。
切口を水平に切る。
2) 枝の下の方にある葉と芽を取り除く。
芽を2つほどつけておく。
3) コップ水の中に枝を入れる。
水を吸収させる。
4) 水はけのよい清潔な土に、しっかりと挿す。
赤玉土か鹿沼土などの清潔な土。
5) 風のない半日陰の場所に置く。
水を切らさないように注意する。
1ヵ月ほどで根が出る。
6) 根が出たら、鉢に植え替える。
挿し木の適期
【6月 ~ 7月】
梅雨時が最適。
 ツバキ〔椿〕の 天敵は「チャドクガ」
チャドクガという毛虫が最大の天敵で、年2回発生する。
→ 5月と8月頃。
集団発生して葉を丸坊主にしていく。
チャドクガの詳細
チャドクガの防除
発生時期によく見回りをして発見する。
樹木を注意深く見ていれば簡単に発見できる。
発見したら、葉ごと切り取り処分する。
捕食者の鳥が訪れる環境を作る。
鳥が訪れるだけでも効果があるが、近くの木に鳥の巣があると、チャドクガが大量発生することはないという。
チャドクガには毒針がある
チャドクガは、微細な毒針毛を持っているで手で触れないように注意する。
毒針の威力は、毛虫が死んでも衰えない。
 ツバキ〔椿〕の 病気
花グサレ病
ツバキの花びらが茶色くなる病気。
菌によるもの。
発見次第、花柄を処分して菌が拡散しないようにする。
ツバキ斑葉病
ウィルスにより、ツバキの葉に斑紋ができる病気。
チューリップ病と同じような病気で正式な病名は不明。
ツバキの葉の一部が突然斑入り葉になったらウィルスが原因と考えられる。
(遺伝的な斑入り葉との区別が難しい。)
伝染性と病害も未確認。
 ウィルス性の病気が伝染するのと、株が弱ったり枯れたりするのでやっかいであるが、この病気は「葉が斑入りになる」以外、他の症状の実態がよくわからない。
 園芸植物では一般的に斑入り葉が好まれるので、そのまま栽培するのが好まれている。
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